2020年8月15日、第二次世界大戦という大きな戦争が終わってから75年になります。
戦争という記憶のない世代が増え、日本が世界唯一の被爆国であるということに興味さえ持てない方も多いでしょう。
そんな中で、三浦春馬さんがこの第二次世界大戦という人間が起こした大きな過ちについて伝えるNHK終戦記念ドラマ「太陽の子 GIFT OF FIRE」を遺作にしたように旅立ちました。
三浦春馬さんの遺作となった、このNHK終戦記念ドラマ「太陽の子 GIFT OF FIRE」は、三浦春馬さんが最後までもがき続けながら生きようとした証となっているようです。
2020年8月8日に、放送に先だって三浦春馬さんをのぞくふたりの主演者、俳優・柳楽優弥さんと女優・有村架純さんがNHKの「土曜スタジオパーク」に出演しました。
二人は三浦春馬さんについての話や作品にかける想いを視聴者やそれ以外の多くの人に伝えようとしていました。
三浦春馬遺作ドラマ太陽の子(NHK)のラストは?
三浦春馬遺作ドラマ太陽の子(NHK)のラストは?~三浦春馬の想い~
三浦春馬さんの遺作となった、NHK終戦記念ドラマ「太陽の子 GIFT OF FIRE」については、三浦春馬さんの人生観や死生観にも大きくかかわっていました。
このNHK終戦記念ドラマ「太陽の子 GIFT OF FIRE」は、悲劇の物語だということも大きく心を揺さぶるところがあります。
三浦春馬さん
散る事を見据え、残された日々をどう過ごすべきか…
家族に対して気丈に振る舞う学徒出陣兵がどれだけ辛かったか…
若くして、自分が居ない未来に希望を託す青年の想いを役を通して考えさせられました。
世界で唯一の被爆国の日本ですが、この作品を多くの人にご覧いただいて、今まで以上に日本が平和と希望を願える美しい国になるよう祈ります。引用:NHK ドラマトピックス
三浦春馬遺作ドラマ太陽の子(NHK)のラストは?~ドラマの現場から~
三浦春馬さんの演ずるのは陸軍下士官の石村裕之で、戦地で死線を何度もかいくぐり悲惨でおぞましい光景を目の当たりにしてきた青年です。
肺を患ったことで一時的に帰国し、兄と恋心を寄せる幼なじみと共に療養しますが、戦地での辛く苦しい経験と思いは誰にも伝えません。
逆に三浦春馬さんが演ずる石村裕之は、明るくやさしく振舞い、恋心を寄せる幼なじみは兄に託し幸せにしてほしいと伝えます。
三浦春馬さん演ずる石村裕之は、兄と幼なじみと訪れた海で突然姿を消し、兄が海中にいるのを見つけ引きずり出すと意識を失っている石村裕之の頬を平手打ちして目覚めさせようとします。
これは、「土曜スタジオパーク」に生前残されていた三浦春馬さん本人が出演しているインタビューで、生前の三浦春馬さんひとりのインタビューの様子が放送されることを柳楽優弥さんも有村架純さんも知らなかった様子でした。
三浦春馬さんは、「自暴自棄になっている裕之(は入水自殺を図る)。意識を戻すために平手打ちするのを撮影前日に監督に提案した。柳楽君は優しいから、リハーサルでは仔犬をなでるようだった。それでも本番ではちゃんとしたけれど、優しかった」と懐かしそうに語っています。
逆に、三浦春馬さんが演ずる石村裕之と兄の石村修(柳楽優弥さん)を幼なじみの朝倉世津(有森架純さん)が「戦後のことを考えて」と強く訴えるシーンのエピソードも伝えられました。
このシーンで、有森架純さんは台本にはなかったが「思わず手を取ってしまった。どうしてもそうしたかった。ぬくもりを感じたかった」と話しました。
そのシーンは、広島に原爆が投下された直後で、三浦春馬さんが演ずる石村裕之が戦地へ再び向かう前夜です。
第二次世界大戦終盤では、「神風特攻隊」として若い兵士が敵空母に自らの命とともに爆弾となってぶつかっていきました。
三浦春馬さんが演ずる石村裕之もまた、その後を追わざるを得ないことを理解していた=戦場で死ぬということしか選択はなかったのです。
朝倉世津(有村架純さん)は、「裕之さん、死んだら許しませんよ」と涙ながらに言い、三浦春馬さんが演ずる石村裕之は微笑んで「せやね、いっぱい未来の話をしよう」と返答しているのです。
三浦春馬遺作ドラマ太陽の子(NHK)のラストは?共演者が見た素顔とは?
三浦春馬遺作ドラマ太陽の子(NHK)のラストは?共演者が見た素顔とは?
三浦春馬さんの遺作となったNHK終戦記念ドラマ「太陽の子 GIFT OF FIRE」。
共演した柳楽優弥さんと有村架純さんは、「土曜スタジオパーク」に出演しこの「太陽の子 GIFT OF FIRE」の話をすることにためらいがあったようです。
出演する前にふたりは連絡を取って、今残った二人ができることはこの作品をみてもらうこと、三浦春馬さんの分までメッセージを届けること、として出演を決めたそうです。
「土曜スタジオパーク」のMCであるタレントの近藤春菜さんも、途中涙をこらえたり声を詰まらせたりしながら、必死に三浦春馬さんの想いを伝えようとしていました。
最後に、三浦春馬さんと同じ年齢で子役で大きな評価を受けその後精神的に辛い日々を過ごしたと言われる柳楽優弥さんが、力を込めて伝えています。
「平和について考えていきたい。今回の作品は、全キャスト・全スタッフが全身全霊を込めて作った作品です」
三浦春馬遺作ドラマ太陽の子(NHK)のラストは?共演者が見た素顔とは? ー三浦春馬さんのドラマや映画が観たいー
三浦春馬さんの迫真の演技、命を扱ったというNHK終戦記念ドラマ「太陽の子 GIFT OF FIRE」。
もし見逃してしまったり、もう一度見返してみたいという方には朗報です!
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三浦春馬遺作ドラマ太陽の子(NHK)のラストは?のまとめ
三浦春馬さんの遺作となった、NHK終戦記念ドラマ「太陽の子 GIFT OF FIRE」について、最後にまとめてみたいと思います。
- 三浦春馬の遺作、NHK終戦記念ドラマ「太陽の子」は生と死のはざまで揺れ動く青春群像である
- 三浦春馬の遺作、NHK終戦記念ドラマ「太陽の子」は「生きる」ことや「生」を扱った、戦争下の悲劇の物語である
- 三浦春馬は、撮影現場で自ら演出の企画提案をしたり、いるだけで周囲が笑顔になってしまうという存在であった
- 三浦春馬は、NHK終戦記念ドラマ「太陽の子」で役と自分の心情を重ねていた
- 三浦春馬の想いは、このNHK終戦記念ドラマ「太陽の子」の共演者や共に過ごした仲間たちにしっかりと受け継がれている
75年前に終戦を迎えた2020年8月15日、多くの犠牲者のひとつひとつが「生きて」いたことを忘れてはいけないと思います。
そして、三浦春馬さんという一人の人間が短い30年の命の中で遺した多くのものを、私たちは大切にして生きていかなければならないのです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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